お道具いろいろ

くけ台・かけ針

久々のお道具記事紹介です^^;

和裁の超便利道具、くけ台・かけ針。詳しい説明はこちら。

http://www.wasite.jp/wasai/kukedai.html (『和裁人』より)

要するに、生地を固定してぴんっと引っ張って、くけ縫いの針の道筋を見やすくする道具です。使っている姿はこんな↓

Photo テーブルのへりに簡易くけ台をネジではさんで、かけ針をひっかけて使います。木の棒タイプのくけ台は、平らな板の方を座布団の下に敷いて垂直に立った棒の先にかけ針をセットします。

小学校のお裁縫箱セットの中に入っていて、「何に使うんだろ~?」と謎のまま錆びさせてしまった経験をお持ちの方もきっといらっしゃるハズ(笑)。

両方とも6~700円程度です。でも、焦って買わなくても大丈夫!なくても代用品があります。↓

Photo_2 椅子やテーブルの足に糸を輪にして通し、布に待ち針をして糸の反対側の輪の端をひっかけます。これで両端が固定されて、かけ針で引っ張っているのと同じ効果が得られます。椅子を使う際は、重い椅子を使ってくださいね。布を引っ張るのと同時に椅子が動いてしまってはイミがありませんから(爆)。

ちなみに、私はこういった道具ではなく、あぐらをかいた足の指で布をつまんで引っ張るという、”自前のかけ針(?)”で習いました(『男仕立て』といいます)。でもこれって足がつるんですよねー(苦笑)。ですから今はお道具と半々(くけ台は和裁用文鎮(おもり)を兼用)、ですね。

いわゆる和裁、だけでなく、着物を着る方なら誰でも必須の「半衿つけ」にも、くけ台・かけ針を使うとだんぜん縫いやすさが違いますよ~。

by ミモザ

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コテについて

4月です。新年度です・・・・まだ研究会の開催予定は決まっていません。もしお待ちの方がいらっしゃったらごめんなさいm(_ _)m

今日は、和裁に欠かせない道具の代表選手、『コテ』について少々。

Photo ←これが私の持っている、ごく一般的な2丁立てのコテ。他に1丁立てと4丁立て(!)があります。『和裁用コテ』としてはこの型以外見たことないですねー。きっとメーカーも一社しかないでしょう。

このコテ、小回りのきくアイロンとして、ヘラとして、八面六臂の大活躍をします。縫い目の上のみをのばしたい時、狭い面をかけたい時、アイロンでは大きすぎてやりづらい作業が、かけ面が小さくコードレスなコテはおてのもの!熱と重みで4枚くらいのヘラつけもくっきり♪あまりにいつもお世話になっているので『おコテ』と丁寧語を使って呼ぶくらい(笑)

和裁を本格的にやるなら手放せない品物なのですが、少々お値段も張るし(1万円超)釜も重いし予熱に時間がかかるしと不便な面もあります。

気軽に使うにはこんな電気コテがよいかもしれません。私は、和裁用コテを買うまでは旅行用のミニアイロン(こんなの)を使っていました。要は、小さめのもの、と言うことですね。特にお直しでは袖や衿などの細かい部分を扱うことが多いので、ここで挙げたどれか一つ用意しておくと便利ですよ!

written by ミモザ

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鯨尺のお話

ブログを立ち上げ(てもらっ)たはいいけど、いくら研究会まで間があるからといって(とか言ってるうちに明日だ!汗)記事更新しなさすぎ!?マメに書いてらっしゃる皆さんがとてもえらく見えます~(笑)

ちょっと淋しいので、時々なんとか書いてみますね。

今回は、和裁をするのに不可欠な、「鯨尺」についてつらつらと。

*****

日本固有の長さの単位に「尺」があることは皆さんご存知の通りです。しかも、同じ「尺」でも

大工さんの使う「曲尺」は 1寸=3.03cm 1尺=30.3cm、

和裁で使う「鯨尺」は  1寸=3.8cm 1尺=38cm。

まったく長さが違います。そして地方によっては和裁でも曲尺を使うところがあるとか!?

よけいややこしい^^;

けれどこの「尺」、法律上は使ってはいけないことになっているのです。計量単位を国際標準に合わせようと、1959年以来長さの単位は「m(メートル)」を使うことに統一されています。

この「メートル法」が施行されたすぐ後は、世の中から曲尺や鯨尺が消えてしまい、大工さんや和裁士さんはとても困ってしまったそうです。仕方なく、「後ろ幅28.4cm前幅22.8cm」などと測っていたのですがどうにもやりづらい。鯨尺なら「7寸5分の6寸」と収まりが良いのにね。

お上の締め付けが厳しかった一時のあと、職人さんたちに同情した栄六輔さんの運動などにより、今は「お目こぼし」の状態で(笑)私たちは鯨尺を使えています。

Photo_3

←上は鯨尺とcm併記のものさし、下は鯨尺のみのもの。

Photo_4

鯨尺ONLYのものさしの裏側には「取引証明以外用」の文字が。

要するに、cm併記していないこのものさしを使って取引、つまり商売してはいけません、というイミなのですね。

うーみゅ、和裁士はみんな闇取引しているのか!?(爆)

(ちなみにお隣の国韓国では、日本統治時代の名残でついこの夏くらいまで「尺」や「匁」が使われていたそうです。今は移行期で不動産業者や貴金属売り場は混乱している、と先日ニュースで報道されていました。こんなところに戦前の影響が残っているとは!)

Photo_5 リサイクルショップでのお買い物は、寸法のチェックが欠かせません。

でも竹尺を持ち歩くわけにも行かず、そんな時重宝するのがこの「鯨尺・cm併記メジャー」です。

ところがこのメジャー、なんと製造中止になってしまったので既に入手困難です。(先日友人に頼まれて町田のオカダヤでかろうじて一個手に入れました)

あああ~また日本の文化が一つ、失われてしまった~(T_T)(←大袈裟^^;)

(検索してみたら、メーカーは違うみたいだけどここで売ってました!あー良かった^^)

written by ミモザ

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