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鯨尺のお話

ブログを立ち上げ(てもらっ)たはいいけど、いくら研究会まで間があるからといって(とか言ってるうちに明日だ!汗)記事更新しなさすぎ!?マメに書いてらっしゃる皆さんがとてもえらく見えます~(笑)

ちょっと淋しいので、時々なんとか書いてみますね。

今回は、和裁をするのに不可欠な、「鯨尺」についてつらつらと。

*****

日本固有の長さの単位に「尺」があることは皆さんご存知の通りです。しかも、同じ「尺」でも

大工さんの使う「曲尺」は 1寸=3.03cm 1尺=30.3cm、

和裁で使う「鯨尺」は  1寸=3.8cm 1尺=38cm。

まったく長さが違います。そして地方によっては和裁でも曲尺を使うところがあるとか!?

よけいややこしい^^;

けれどこの「尺」、法律上は使ってはいけないことになっているのです。計量単位を国際標準に合わせようと、1959年以来長さの単位は「m(メートル)」を使うことに統一されています。

この「メートル法」が施行されたすぐ後は、世の中から曲尺や鯨尺が消えてしまい、大工さんや和裁士さんはとても困ってしまったそうです。仕方なく、「後ろ幅28.4cm前幅22.8cm」などと測っていたのですがどうにもやりづらい。鯨尺なら「7寸5分の6寸」と収まりが良いのにね。

お上の締め付けが厳しかった一時のあと、職人さんたちに同情した栄六輔さんの運動などにより、今は「お目こぼし」の状態で(笑)私たちは鯨尺を使えています。

Photo_3

←上は鯨尺とcm併記のものさし、下は鯨尺のみのもの。

Photo_4

鯨尺ONLYのものさしの裏側には「取引証明以外用」の文字が。

要するに、cm併記していないこのものさしを使って取引、つまり商売してはいけません、というイミなのですね。

うーみゅ、和裁士はみんな闇取引しているのか!?(爆)

(ちなみにお隣の国韓国では、日本統治時代の名残でついこの夏くらいまで「尺」や「匁」が使われていたそうです。今は移行期で不動産業者や貴金属売り場は混乱している、と先日ニュースで報道されていました。こんなところに戦前の影響が残っているとは!)

Photo_5 リサイクルショップでのお買い物は、寸法のチェックが欠かせません。

でも竹尺を持ち歩くわけにも行かず、そんな時重宝するのがこの「鯨尺・cm併記メジャー」です。

ところがこのメジャー、なんと製造中止になってしまったので既に入手困難です。(先日友人に頼まれて町田のオカダヤでかろうじて一個手に入れました)

あああ~また日本の文化が一つ、失われてしまった~(T_T)(←大袈裟^^;)

(検索してみたら、メーカーは違うみたいだけどここで売ってました!あー良かった^^)

written by ミモザ

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コメント

「尺」を法律上は使ってはいけないことになっているって初めて知ったかも(^^ゞ

維新以来自国の文化を捨ててまで世界に追いつこうとした結果だろうけど
果たしてよかったのか、悪かったのか?

自国の文化を大切にするのは当たり前だと思うけど。
普段こんな難しい事考えて着物着てないけど着物を着るだけで
ほんの少しでも日本の文化存続に貢献できているのかも・・・と
思うとちょっぴり誇らしい気分かも(^_^)

投稿: kemi | 2007年11月21日 12時29分

なるほど~…
父は大工だったので、私はそちらがなんとなく頭に残っていたんだと分かりました。(^^;

投稿: つむパン | 2007年11月21日 21時35分

>kemiさん
近代と戦後の日本の欧米化は徹底してましたよね。あんなに何もかも捨てなくても、並列で共存もできたと思うのにね。(アメリカなんか未だにヤード使ってるし- _-#)
私はこの頃cmがわからなくて困ってます(爆)

>つむパンさん
畳や窓の大きさは曲尺由来なので、日常的にはこちらの方が親しみがあるかもしれませんね。私も最初は混乱しました。

投稿: ミモザ | 2007年11月22日 21時20分

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